今にもこちらに向かってきそうな「pp505 カウホーンチェア」。
躍動感ある「カウホーン(牛の角)」を思わせる背もたれから肘掛けの造形が特徴的。

1952年にデザインされたこの椅子は、ウェグナーのキャリアにおいてブレイクスルーである「pp501/pp503ザ・チェア」の後続にあたります。
「ザ・チェア」の形と思想を引き継ぎながら、背もたれから肘掛けに向かって軽やかに跳ね上がる曲線が非常に美しく、計算に基づき肘掛けを短めにすることでテーブル下に綺麗に収まる魅力的なダイニングチェアです。

ウェグナーは手作業によって彫り出された木の、息を呑むような有機的な美しさに敬意を表すため、背もたれと肘掛けを左右に分けて形成。
それを背もたれ中央部で結合しコンパクトな椅子を作ることに決めたといいます。
その後、後この特徴的なアプローチは彼のトレードマークとなりました。

肘掛けは自然を守る役目を終えた樹齢約200年のマザーツリーから彫り出し、組み立てられています。
左右対称のパーツは木目がペアになるように作られており、そこには木目や経年変化が同じになるように同じ木材から作るというこだわりが。
背もたれ中央部のジョイントをあえて隠さず、コントラストを強調した木材を使用することで、デザインの装飾的な特徴として活用しつつ強度も保つことに成功しています。

ウェグナーの実用性と装飾性へのこだわりが 「カウホーン(牛の角)」をデザインの中心とした視覚的な調和を作り上げたのです。

特記事項
■納期に関する特記事項
受注生産品のため、製造に5.5ヶ月程度いただきます。納期は目安となり、大幅に前後する場合もございます。
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